サラリーマン金太郎を読んだら、ソーシャルゲームに課金する人の気持ちがわかった

Kindleのキャンペーンで、サラリーマン金太郎の一巻まるごと無料ダウンロードをやっていた。おそらくは期間限定。「内容の一部だけがサンプルとして読める」というキャンペーンは電子媒体、リアルを問わず時々やってるけれど、丸ごと一冊というのは初めてじゃないかな。さすがにかなりのボリューム。

無料ダウンロードキャンペーンは、その本だけを無料でダウンロードされてしまうだけで終わってしまい、単に利益が減るだけだと言う人もいる。確かにそういう行動を取る人もいるけど、以下のような類の漫画・小説の場合には、それ以上の利益が出る可能性が高い。

  • ストーリーもので、一冊で完結しないもの。逆に、OL進化論やサライネスの漫画みたいな一話完結ものは途中で脱落しても支障が無いため、あまり向いていない。
  • 発刊冊数がある程度以上多いもの。一冊無料ダウンロードさせても、続きの巻の売り上げで按分するとそのコストは非常に低くなる。そもそも電子書籍なら配るコストがかからない。本来だったら一巻を買っていた人からの売り上げ分が減るだけ
  • コンテンツ力が強く、続きを読みたくなるもの。サラリーマン金太郎はまさにこのケース。内容は荒唐無稽だけど、勢いがあって次々と続きを読みたくなってしまう

サラリーマン金太郎は以前に何度か読んだことがあるにも関わらず、一巻を読み終わったら次が読みたくなってしまい、ポチッと続きを買ってしまった。実際はポチどころじゃなく、読んだらポチッ、読んだらポチッ。ふと気づくと5巻まで一気読みをしてしまった。電子書籍とAmazonのワンクリックは相性が良すぎる。気を確かに持たないと、歯止めが利かなくなってしまう。

これってソーシャルゲームの課金に似ている。自分はソーシャルゲームで課金をしたことはないけど、勉強の為に怪盗ロワイヤルをやってみたことがある。ゲームとしてはまったく面白くなかった。ただ、あと少しだけ行動ポイントがあれば(キリが)いいのに、という絶妙の所で課金をすすめてくる。待てばまた行動出来るようになるというのがわかっていても、ゲームをやっている内に、そのちょっとの時間が待つのが惜しくなってしまう。

Kindleではまだそうなっていないけど、電子書籍を読み終わった時に次の巻へのリンクがあって、そこからワンクリックで購入できるようになっていたら、本当に危い。ソーシャルゲームのようにえげつなくやろうと思ったら、いくらでも出来てしまう。そうなっていないのは、単に開発が間に合っていないだけかもしれない。

ゲームへの課金では、あとに残るのは「くだらないことに金を使ってしまった」という罪悪感だけだけど、電子書籍はたとえデジタルとはいえ、いつでもまた読むことが出来る。そのため、「読む」「買う」「読む」のサイクルが際限なく続いてしまう。ソーシャルゲームよりも実はそっちの方が危ないかもしれない。これは麻薬だ。


サラリーマン金太郎を読んだら、ソーシャルゲームに課金する人の気持ちがわかった」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 「無料で使ってもらう」には、「後が面倒くさいかも?」と思わせたら負けThinkJP.INFO | ThinkJP.INFO

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