ヒューマンスケールと抽象化

最近どこかでオススメされていたので、ミシマ社の「小商いのすすめ」という本を図書館で借りて読んでいる。まだ読み始めたばっかりだけど、第一章に「ヒューマンスケール」という言葉が出てきた。

「ヒューマンスケール、すなわち自分の身の丈以上のテクノロジーや金融経済に振り回されてしまっている。こんなものが成長と言えるのだろうか。」

まだ全然読んでないのでわからないけど、おそらくこういう論調で話が進んでいくんだろうと思われる。先に進んでいくとクリアになるのかもしれないけど、何だかいまいちモヤモヤしている。確かに、自分のキャパやスケール以上の物を取り扱おうとすると振り回される、というのは理解できる。ただそれは、進め方を間違えてるような気がしてならない。

「走る速度を早くするために、頑張って速く走る」

これは一つの解だとは思うけど、それだと上限に限界があるし、継続性に問題が出てくる。他人を使ってスケールさせる。抽象度を上げる。どちらでも、あるいはその両方でもかまわないけど、要するに「速く走る」以外の方法を選択すればいい。

抽象化には、(重要度の低い)情報の圧縮と、要約する効果がある。自身で生のまま扱おうとしても出来ないことであっても、抽象化することでヒューマンスケールにレバレッジをかけることが可能になり、身の丈以上の物を扱えるようになる。身の丈以上の物に振り回されているという状態は、抽象化が不充分あるいは不適切になってるんじゃないかと思った。