「年齢確認ボタン」と「意図を伝える」

コンビニの成人確認ボタンを押すことを求められた65歳の男性。怒って暴れたために逮捕されたという話が、あちこちでニュースになっていた。

ほとんどコンビニで買い物をしないので、どういう表示なのか正確にはわからないけど、画像検索をする限り「20歳以上ですか?」という表示と、「はい」というボタンが表示されるインターフェースのようだ。確かにこれを見ると「見りゃわかるだろ?」と思って、イラっとする気持ちはわからなくもない。ボタンを押すという「手間」が問題なのでは無く、「無意味な行為」と感じさせることに対してストレスを感じるんだろう。そういえば、公共料金の支払いで「同意」というボタンを押させられる時に、同じように感じたことがある。

飲食店で数人以上でオーダーした時に注文を読み上げる行為も、これに近い感じを受ける。誰が何を注文したのかわからないので、読み上げるという行為が何の確認にもなっていない。だから仮に間違った注文が来た場合には、読み上げていようがなかろうがクレームになる。

店舗側の立場で見ると、ボタンを押させることや読み上げて確認という行為によって、責任の所在を店側から顧客側にしたいという意図があるんだろう。ただ、「それは何目的なのか?」という視点を持たない相手には理解されない。行為に対する目的が相手側に伝わっていないから、「無意味な行為」と思われてしまい、トラブルにつながってしまう。

例えばこれが、「私は20歳以上で、未成年者飲酒禁止法に違反していません」というボタンだったらどうだろうか? こういうラベルであったら、単なる年齢確認だけではなく「相手に同意を求めている」ことが伝わるんじゃないか。もちろん実際にはもうちょっといい文言にした方がいいけど、要するに「無意味な行為」ではなく、同意により店側の何らかのルールに協力してもらう、ということが伝わればいい。