鉄道会社保有の物件は快適なことに気づいた

うちは賃貸派なので、これまでいろんな物件に住んできた。物件を選ぶ時は賃料や広さのバランス、駅からの時間などといった、まあごく普通の基準で選んできた。ただ、その物件を誰が所有しているのかという視点も、選ぶ時の基準として考慮すべきなんじゃないかと思った。

これまで10回近く引っ越ししてきた。その規模に差はあれど、それらの物件の所有者は個人の大家さんだった。ただ今住んでいるところは、沿線開発の一環で鉄道会社が保有している物件。法人所有の物件は今回初めての経験だ。

この物件は、ケーブルテレビやNTTの光回線が無料で付いてる所からはじまり、具合の悪い所があったらすぐに修理・無償交換される。毎週マンションの清掃がきっちり入る。また自転車のイタズラがあったら、すぐに監視カメラが設置される、などなど。引っ越してきた当初から、管理費は5000円程度しか取ってないのに、えらく待遇がいいなと感じていた。これまでまったく気にしていなかったけど、鉄道会社の保有物件だったんだということにふと気づいた。

先日、仕事の関係で某鉄道会社の、沿線開発を担当している人と話す機会があった。鉄道会社保有の物件は、もちろん不動産収入を得るという側面もある。ただもっと重要なのは、沿線に人を誘致して「沿線を盛り上げる」ことらしい。沿線によっては、地域の年齢層が上がってしまっているため、再開発を行い、かつ安目の賃料の物件を建てることにより、若年層を沿線を・地域に誘致するということまで戦略的にやっているんだそうだ。もちろん単に平均年齢を下げることを目的としているのではなく、増やした若年層に対して色々な方法で訴求していくことを狙っている。

個人の大家保有の物件だと、あくまでも物件単体で収支を考える必要がある。税金対策のためにアパート・マンション経営しているというケースよりも、資産運用の一貫としてやっていることが多い。そのため、どうしてもお金がかかることに対してシブくなってしまうというのは、わからなくもない。ただ管理費を支払っている立場としては納得いかない気持ちもある。住んでいるとどうしても、何かが故障したり、あるいは共有スペースや外観が汚れてくるのは避けられない。その時にいかに対応してくれるかによって、直接意識することは無いにしても、住みやすさやストレスなどは変わってくる。

部屋や住環境といった「スペック」だけではなく、その物件を誰が所有しているのかや、共有スペースの状況や定期清掃の内容や頻度など、「管理」にどれぐらいコストをかけているかということを確認することも、物件を選ぶ時には重要な要素となってくるんだろうな、と思った。