大阪市天王寺区役所の報酬なしの何が悪いの?

大阪市天王寺区役所の デザインの力で、行政を変える!!~天王寺区広報デザイナーを募集します~ の募集要項で、報酬なしとなっていることが悪い意味で話題になっているようだ。曰く、プロの仕事をなめるなとか、役所は上から目線だ、などなど。

正直、叩いている人達は役所憎しで反応してしまって、冷静な判断が出来ていないんじゃないだろうか。少なくとも、売上を上げるために広宣費をかけるという類のビジネス経験は無いように感じる。ただ、デザイナやエンジニアのように、アウトプットとその対価が直接結びついているような仕事しか経験が無いのであれば、報酬なしということに対して過剰反応してしまうのもわからなくはない。

提供するアウトプット・労力というコストに対して、そのリターンが大きければ普通のビジネスの構造に過ぎない。「報酬なし」という仕事であっても、それによるリターンに価値を見いだせるかどうかで判断すればいいだけだ。

募集要項には、著作権を譲渡するという条件はなく、広報紙などに紹介するし、デザイナー名も隠さずに明記するとはっきり記載されている。つまり、そういう仕事をしたということを自身のポートフォリオに明記することができる。これのどこがプロの仕事を馬鹿にしているというのだろうか?

もちろん長時間の無償労働を行わないと実現不可能というぐらいのアウトプットを求められているのであれば、その限りではない。でもどうもそうでは無さそうだ。

リスティング広告への出稿での例

例えば「資料請求されると売上になる」スキームのサイトが、どこかのメディアに広告を出稿することで、サイトにユーザを集客する。集客したユーザが資料請求したら、サイトの売上になる。この場合、広告出稿料というコストは直接売上に結びつくわけではない。

こういう仕事を少しでもしたことがある場合、「報酬なし」に対する労力は、単なる広告宣伝費だということが理解できるはずだ。

報酬が異様に安くて、でも生活のためにはその条件でも飛びつかざるを得ないというのであればまた別だけど、これは報酬なしだ。

全く不合理だと思う。


大阪市天王寺区役所の報酬なしの何が悪いの?」への1件のフィードバック

  1. xx

    デザインパートナー就任後、作成していただいたポスター等の意匠権は天王寺区役所に帰属します。
    とありますよ?

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