縮約:0から1を作った経験

0から1を作った経験 が非常に腹落ちした内容だったので、よりいっそう理解を深めるために縮約をしてみる。

100年続くチームを引き継ぎ、1年間チームを率いた人はすごいけれど、その人が相手チームを眺めた時に得られるものは、それほど多くない。

同じようなチームのリーダーであっても、サークルをゼロから立ち上げ、手探りの活動を通じてどうにか大会に参加することができたキャプテンは、対戦したあらゆるチームから運営に関する気付きを得て、それを自分の経験として役立てることができる。

車輪の再発明は無意味のたとえによく引かれるけれど、再発明してみることで、誰かの車輪を眺めるだけで、そこに込められた工夫や改良を学ぶことができるようになる。

参考書から何かを学んだら、今度は参考書を自分で作ってみると理解が深まる。どうしてこのたとえ話は分かりやすいのか。どうしてこの章にはこれだけの分量が必要なのか。自分で誰かを教えたり、参考書やマニュアル本を作ってみることで、次から誰かの参考書を読むときに、異なった視点で教科書を読むことができるようになる。

お手本をなぞった人たちにとっては、改良とは「より厳密」を追求することになる。目的を定めず全方向的にベストを尽くした結果として、役に立たない「より厳密な車輪」の再発明になってしまったプロダクトは、世の中にはけっこう多い。

あれ? まとめてみると、思った以上に同じ内容が重複していた。

要するに、「0から1を生み出す経験をした人は新たな視点を手に入れることができる。それが成功しようが失敗しようが、その経験を通じて見聞きしたことにより、次に同じようなものを見た時に、なぜそうしたのか、そこに込められた意図や工夫を読み取ることができるようになる」ということを言っているんだろう。

なぜそうするのか。例え既に誰かが通った道であっても、自分で考えて試行錯誤して前に進むことにより、それの本質を理解できるようになる。