ケツ毛に間一髪の所を助けられた

人間の体の中で最も無駄なものはケツ毛である。かの夏目漱石先生も言いました。言ってません。

しかし今日、その無駄だったはずのケツ毛によって九死に一生を得た経験をしました。
大丈夫です。漏らしてしまった人は居ません。

奇跡の軌跡

ここのところ風邪でずっと調子が悪く、具合が悪い日が続いていました。

今日の仕事を終え、電車に乗ったあたりからでしょうか。お腹が少しゴロゴロしてきたかな? と感じるようになってきました。いっそのこと痛くなっていれば普通にトイレに寄って帰っていたんでしょうが、そこまでは痛くなく。まぁ普通に家まで持つ、というか別にトイレに行きたくなるほどではありませんでした。この時点では。

ただ家に近づくにつれて、少しずつ少しずつ、何だかお腹が自己主張をしてきました。それでもトイレに寄って帰りたくなるほどではなく、なんとも言えない中途半端な状態。

いつもはコンビニに寄って雑誌を立ち読みして帰ることが多いんですが、何だか嫌な予感がして、今日はまっすぐ帰ります。家に向かって歩いていくと、どんどんお腹が痛くなってきます。どん、どん、どん。定期的に波が襲ってくる感じで、何だかやばそう。

それでもようやく家に着き、ドアに手をかけた瞬間。

ぷす、ぷす、ぷすー。

まったく出る予兆がなかったにも関わらず、急にオナラが出ました。これはマズイ。違うものが出てしまうかもしれない。そう思って必死に耐えようとしたんですが、全然効果がありません。

「出そうなのに耐えきれなくて出してしまう」

そういうものとはまったく異質の感覚。そもそも出ようとする実感がないので、まったく止められません。

パス、パス、パス。
ブリュリュリュ。

ああああああああああぁ。
絶望的な音が聞こえました。絶望的な思いを抱えたまま、トイレに駆け込むます。そしてパンツを見ると、

何もありません

えええ? 確かに何か出たような感覚があったのに。

しかも、そのまましばらくトイレに座っていても、さっきまであれほど自己主張の激しかったにも関わらず、何一つ出ようともしません。何か釈然としない思いのまま、念の為お尻を拭くと。。。何だか水っぽい。

はい。そうです。ケツ毛が、突然の訪問者を全て受け止めてくれていました。思いもよらない援軍でした。この時ほど、いくら邪魔だからといってケツ毛を剃らなくて良かったー、と思ったことはありません。

普段は何の役にも立たない、むしろ邪魔に感じていた存在だったのに。いざという時はやってくれるんですね。人間の体には無駄なものは何もない。どこかで聞いたような聞いてないような。そんな言葉を思い出しました。