エンジニアは問題を5分で解決することより、「満足度」を意識すべき

ちょっと古い話題かもしれないけど、自社の人達で解決できない問題を、「10万円払うから何とかして欲しい」と泣きつかれたので実際に見てみたところ、5分で解決できてしまった。約束したにも関わらず5分で出来てしまうようなことなんだから10万円は払えないと言われた、という話を読んだ。

あー、よく聞く話。「労働時間」じゃなくて「解決」に対しての対価なんだから、解決に何分かかろうと払うべきだし、こういう人に限って、仕事は裁量労働性だから何時間労働しようと残業代は払わない、みたいなダブルスタンダードを平気で言うんだよね。そもそも時間で言うんであれば、調査から解決までに要した5分ではなく、5分で解決するためにこれまで経験、学習してきた時間も含めて考えるべき。

ただ一方で、相手の「満足度」を意識することも重要だと思う。人ってそんなに合理的に物事を考えられないので、機能や結果じゃなくて満足にお金を払うんだよね。例えば外食をする場合。すき家と素敵な雰囲気のフレンチのお店。腹を満たすという機能ではどっちも大差が無い。美味しさは違うかもしれないけど、まぁそれはこの際置いておく。食事が終わった後、どっちが「満足」かと言うと、普通は後者の方が満足度が高い。料理そのものだけではなくて、料理の盛りつけ、音楽、店の内装など、全部を含めての満足に対してお金を払う。

相手が論理的、合理的に物事を考えてくれる場合には何も問題無いんだけど、そうでないことの方が圧倒的に多い。本質を見ろよと感じることも多いけど、それを相手に求めてもしょうがない。例えそれが件の問題のようにどうしてもと頼まれて行った場合であっても。

実際にあった出来事をノンフィクションとして小説あるいは映像にする場合であっても、演出をまったくしないということはあり得ないらしい。まぁそうだろうね。あまりやりすぎるとねつ造と言われてしまうけど、多少の整理整頓とお化粧をすることにより、よりわかりやすくなったり、ドラマチックになる。件の問題も、5分で解決しちゃったのはしょうがないといえ、より満足度を上げる工夫は出来たんじゃないかなとも思う。背景が良くわからないので、実際にどういうことが出来たのかはよくわからないけど、例えば再発防止のための運用ルールを作ってあげるとか、他におかしなことが起きていないのか調べてあげるとかね。これを馬鹿らしい、何でそこまでと言い切れる人は、そういう人達を相手にして消耗した経験が無いんじゃないかな。

まったく皮肉とかじゃなく、たぶんそれは幸せな人だと思う。