カテゴリー別アーカイブ: 法律

やまもといちろう氏はアブラハム社に訴えられそうなのに、なぜ平気そうなのか

「いつかは ゆかし」に対する一部ブロガーによる悪質なデマに対して、被害届の提出を検討 および 一部ブロガー、広告記述内容に対する説明を代理人に対して求めるメールを送達 を読んで、やまもといちろう氏はアブラハム・プライベートバンク社に訴えられるかもしれないのに、なぜ平気そうなのかを考えてみる。

民事訴訟になった場合の最悪のケースは、訴訟を起こされて、かつ敗訴することだと思う。ただ、民事訴訟だと判決が出るまでは一年近くかかるし、上告したら(されたら)もっとかかることになる。訴える側にとっても手間も時間がかかるので、仮に「満足いく」結果になったとしても手遅れ感は否めない。最悪、賠償金を支払うだけで終わってしまう(実際は支払えと言われるだけ)。氏は裁判慣れをしているため、より現実感を持って、このあたりの駆け引き感を理解しているんだろう。

プレスリリースでは、名誉毀損などを理由に被害届や刑事告訴の準備をしているという。「届けを出した」ではなく、「準備」という所に違和感を感じる。詳しく知っているわけではないけど、刑事告訴は民事とは違って身柄を拘束される危険性もあり、よりプレッシャーを与える効果があるので、刑事告訴を匂わしているんだろうと思う。ただ、本当にまったくの誹謗中傷であれば、準備ではなくさっさと届けを出すんじゃないだろうか。

既に、削除や謝罪を求める内容証明は送ったようだけど、実際に訴訟を起こすことは無さそうに思える。

本当の「事実」は、外からはあずかり知ることは出来ない。ただ、勝手な想像や妄想ではなく、裏取りした「事実」(のようなこと)を書いているように見える。「事実」を元に自身で解釈したこと、それが結果としてアブラハム社に取って好ましくない内容であった。これはちょっと誹謗中傷や名誉毀損の線で訴えるのは難しいんじゃないだろうか。

氏はヤバ系のネタを扱うことを売りの一つとしている(と思われる)ため、簡単には引っ込められないというポジション的な意味もあるだろうけど、要するに「ビビる理由が無いからビビらない」と考えるのが自然なんだろう。頭では理解できるけど、自分だとそんな胆力は無いなあ。

ご祝儀がわりに(?)、氏のメルマガの申し込みをしてしまった。


縮約:契約ルール、120年ぶり全面改正へ 個人保証制度など

契約ルール、120年ぶり全面改正へ 個人保証制度など の縮約。

債権法の改正に向け、今後の「たたき台」となる中間試案が26日、まとまった。

大きく変わりそうなのは、個人保証の制度だ。連帯保証人が破産や自殺に追い込まれるケースが後を絶たないことから、中小企業などへの融資では経営者以外の個人保証を禁じる規定を検討する。

企業が不特定多数の客と取引する際、同意を求める「約款」のルール新設も盛り込んだ。インターネット取引などで広く使われるようになった半面、消費者がよく読まずに契約しトラブルになるケースも多い。法的な効力や限界を明確にし、不当な内容は無効とする方向だ。

未払い代金などを請求できる期間を定めた「消滅時効」は統一化する。現行法では職業別に分かれているが、5年に統一するなどの案を示した。

支払いが遅れた時に上乗せされる利息(法定利率)も3%に引き下げる。常に経済情勢に合った利率にするため、年1回0・5%幅で見直す変動制を導入する。

裁判例で積み重ねられてきたルールも明文化。「暴利行為」を無効としたり、契約当事者間に大きな情報格差がある場合は、詳しい側に情報提供義務づけを検討する。

中間試案に対する意見を4月から募った上で、部会でさらに議論。答申を受けて法務省は、2015年中に改正法案を国会に提出したい考えだ。

融資時に連帯保証人が求められなくなるのは一見いいことだけど、実は逆効果じゃないかな。貸し付ける方の立場で見てみると、これまでは「経営者からは無理そうだけど、連帯保証人からは回収できそうなので融資OK」としていたケースが、経営者の支払い能力や担保だけで判断するようになる。

確かに連帯保証人の問題は重要ではあるんだけど。単に連帯保証人の破産や自殺のケースが、融資を受けようと思っている経営者につけ変わるだけじゃないか? 貸し渋りが進んでしまいそうに思える。

約款の問題は、昔は保険業界はその代表的なケースだったと思うけど、最近はかなり変わっているようだ。約款はもちろん残っているけど、そもそも平易な日本語で書かれていてわかりやすい上に、重要な箇所は別紙で明確に記載されるようになっていた。ネット上の約款は内容の問題じゃなく、そもそも読もうと思えないような表示の仕方、つまりデザインやUIの問題じゃないかな。