カテゴリー別アーカイブ: 要約・縮約

縮約:文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい

文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい が腹落ちする内容だったので、縮約してみた。

文章を書くというのは100を1にする作業だ。文章を書けるかどうかは、このことに気づけるかどうかだと思う。

人が行動を変えるのは、心が動いたときだけだ。そういう文章を書くためには、たくさんのひきだしから多彩な知識を取り出さなければいけない。そういう知識は短期間では身につかない。自分のなかにある情報だけで文章を書こうとすれば、経験に基づいた私小説的なものしか書けない。ゼロを1にするスタイルでは、すぐに終わりがくる。

まず情報を集める。つぎに、集めた情報を組み合わせたり取捨選択したり。それから、情報をどのような順序で見せるか、文章の配列を決める段階があって、さらに文章の枝葉まで固めて……そこでようやく、キーボードに向かうことができる。

文章屋の仕事は、魔法のように見える。真っ白なページのうえに言葉を紡いでいく「ゼロを1にする作業」だと思われて当然だ。しかし実際には、文章を書くのは「100を1にする作業」だ。

だからと言って、キーボードを叩いてないときの文章屋が「なにもしてないように見えるけどインプットしてるの!がんばってるの!」と訴えるのは、ちょっと違う。文章屋は、書きあげた文章でしか評価されない。

要するに、文章は何もないところから産まれるのではなく、綿密な調査により蓄積した物を圧縮して書くものだ、ということを言っているんだろう。多くの場合はそうなんだろうけど、必ずしもそういうアプローチが可能じゃないケースもあるので、いまいち「ハマった!」という感じがしない。

最初に読んだときは「これだ」と感じたけど、縮約を通じて精読してみると、最初に読んだときの感銘が薄まってしまった。たぶん自分の読解力が低いから何だろうな。


縮約:労基法違反:首都圏大学非常勤講師組合、早大を刑事告発へ

今年の4/1から施行された改正労働契約法絡みのニュースには仕事でも関係があるので、わりと気にしてみている。先日、労基法違反:首都圏大学非常勤講師組合、早大を刑事告発へ というニュースがあったので、縮約してみた。

契約期間に上限「手続き不正」

早稲田大学が新たに設けた非常勤講師の就業規則を巡り、制定手続きに不正行為があった可能性があるとして、首都圏大学非常勤講師組合は同大を近く労働基準法違反の疑いで刑事告発する。改正労働契約法が施行されたばかり。

告発状などによると大学側は3月19日の団体交渉で、非常勤講師の就業規則を初提示。上限のなかった雇用契約期間を通算5年とする内容だった。

労働基準法によれば新たに就業規則を制定する場合、事業主は事業所ごとに労働者の過半数代表者の意見を聞く必要がある。組合側が「全く聞いていない」と反発したところ、過半数代表者を選ぶ手続きを始めたとする文書などを示し、手続きは正当に実施したと説明。

組合から相談を受け団交にも参加した佐藤昭夫早大名誉教授(労働法)は「『違法な手続きだから期間を空けてやり直したらどうか』と警告したのに大学側は強行した。」と話す。

労働法の教授から警告されていたのにも関わらず強行せざるを得なかった、その背景を知りたいな。裁判に関係するあれやこれやを、自分達が原告になってやらなくてもいいので、民事ではなく刑事告発というのもうまいと思う。

一般企業における契約社員の契約にも影響を及ぼすだろうから、今後の成り行きを追っかけていきたい。


縮約:「東京都帰宅困難者対策条例」施行迫る

今年の4月から東京都帰宅困難者対策条例というものが施行されるらしい。今日、はじめて知った。どういうものか理解するために 「東京都帰宅困難者対策条例」施行迫る を縮約してみた。

要するに、「一斉帰宅は抑制してオフィスに滞在させましょう」。「そのために必要となる備蓄をし、設備の安全を確認をしましょう。ということを努力義務として課している、ということがわかった。

事業者に課す努力義務

東京都が制定した 東京都帰宅困難者困難者対策条例(東京都条例第17号) の施行が迫っている。都内の事業者は以下の対応を努力義務として課せられている。「努力義務」は大半の企業が従う可能性があり、「従わなかった場合に、他の企業との比較によりバッシングや風評となる」リスクを含む。

(1)従業者の一斉帰宅の抑制
オフィス内での安全な滞在を確保するため、建物の耐震化の検証、1981年以降の新建物耐震基準の確認が含まれている。同時に滞在する室内が安全であることを視点に、什器備品の安全な配置、オフィス内での安全なスペース確保、キャビネットなどの固定措置など、オフィス内において人的被害発生可能性の高い箇所について対策を講じることを前提としている。

また、家族の安否確認をサポートするためのしくみを導入することも前提となっている。東日本大震災において、家族の安否確認が取れない人が多く、帰宅するか判断ができずパニックになるケースが散見された。

(2)3日分の備蓄
備蓄については事業所内で勤務する全従業員とし、水は一人当たり計9リットル、主食は計9食、毛布は1枚、その他の品目については物資ごとに必要量としている。

(3)集客施設の施設利用者保護
主に百貨店、コンサートホール等の集客施設が対象となるが、外部の訪問者が多数いる場合も考慮の対象となる。また、帰宅難民が援護を求めてくる可能性も想定されている。今回の条例では、災害時要援護者や急病人が発生した場合の対応を事業者側が検討しておく重要性が記載されている。

東日本大震災では、事業者におけるEmergency Planの中に、BCPは作成されていたもののEvacuation Planが作成されておらず、従業員の安全面視点の対策評価が甘かったことが指摘されている。建物、施設の安全性が確保されてこそ従業員の安全が維持され、事業継続計画、避難計画・再開計画も遂行されることが再認識されつつあり、より実効性のある災害時計画が整備されている。


縮約:0から1を作った経験

0から1を作った経験 が非常に腹落ちした内容だったので、よりいっそう理解を深めるために縮約をしてみる。

100年続くチームを引き継ぎ、1年間チームを率いた人はすごいけれど、その人が相手チームを眺めた時に得られるものは、それほど多くない。

同じようなチームのリーダーであっても、サークルをゼロから立ち上げ、手探りの活動を通じてどうにか大会に参加することができたキャプテンは、対戦したあらゆるチームから運営に関する気付きを得て、それを自分の経験として役立てることができる。

車輪の再発明は無意味のたとえによく引かれるけれど、再発明してみることで、誰かの車輪を眺めるだけで、そこに込められた工夫や改良を学ぶことができるようになる。

参考書から何かを学んだら、今度は参考書を自分で作ってみると理解が深まる。どうしてこのたとえ話は分かりやすいのか。どうしてこの章にはこれだけの分量が必要なのか。自分で誰かを教えたり、参考書やマニュアル本を作ってみることで、次から誰かの参考書を読むときに、異なった視点で教科書を読むことができるようになる。

お手本をなぞった人たちにとっては、改良とは「より厳密」を追求することになる。目的を定めず全方向的にベストを尽くした結果として、役に立たない「より厳密な車輪」の再発明になってしまったプロダクトは、世の中にはけっこう多い。

あれ? まとめてみると、思った以上に同じ内容が重複していた。

要するに、「0から1を生み出す経験をした人は新たな視点を手に入れることができる。それが成功しようが失敗しようが、その経験を通じて見聞きしたことにより、次に同じようなものを見た時に、なぜそうしたのか、そこに込められた意図や工夫を読み取ることができるようになる」ということを言っているんだろう。

なぜそうするのか。例え既に誰かが通った道であっても、自分で考えて試行錯誤して前に進むことにより、それの本質を理解できるようになる。


縮約:契約ルール、120年ぶり全面改正へ 個人保証制度など

契約ルール、120年ぶり全面改正へ 個人保証制度など の縮約。

債権法の改正に向け、今後の「たたき台」となる中間試案が26日、まとまった。

大きく変わりそうなのは、個人保証の制度だ。連帯保証人が破産や自殺に追い込まれるケースが後を絶たないことから、中小企業などへの融資では経営者以外の個人保証を禁じる規定を検討する。

企業が不特定多数の客と取引する際、同意を求める「約款」のルール新設も盛り込んだ。インターネット取引などで広く使われるようになった半面、消費者がよく読まずに契約しトラブルになるケースも多い。法的な効力や限界を明確にし、不当な内容は無効とする方向だ。

未払い代金などを請求できる期間を定めた「消滅時効」は統一化する。現行法では職業別に分かれているが、5年に統一するなどの案を示した。

支払いが遅れた時に上乗せされる利息(法定利率)も3%に引き下げる。常に経済情勢に合った利率にするため、年1回0・5%幅で見直す変動制を導入する。

裁判例で積み重ねられてきたルールも明文化。「暴利行為」を無効としたり、契約当事者間に大きな情報格差がある場合は、詳しい側に情報提供義務づけを検討する。

中間試案に対する意見を4月から募った上で、部会でさらに議論。答申を受けて法務省は、2015年中に改正法案を国会に提出したい考えだ。

融資時に連帯保証人が求められなくなるのは一見いいことだけど、実は逆効果じゃないかな。貸し付ける方の立場で見てみると、これまでは「経営者からは無理そうだけど、連帯保証人からは回収できそうなので融資OK」としていたケースが、経営者の支払い能力や担保だけで判断するようになる。

確かに連帯保証人の問題は重要ではあるんだけど。単に連帯保証人の破産や自殺のケースが、融資を受けようと思っている経営者につけ変わるだけじゃないか? 貸し渋りが進んでしまいそうに思える。

約款の問題は、昔は保険業界はその代表的なケースだったと思うけど、最近はかなり変わっているようだ。約款はもちろん残っているけど、そもそも平易な日本語で書かれていてわかりやすい上に、重要な箇所は別紙で明確に記載されるようになっていた。ネット上の約款は内容の問題じゃなく、そもそも読もうと思えないような表示の仕方、つまりデザインやUIの問題じゃないかな。


縮約:改正労働契約法 -定年延長法に盲点、契約社員に大チャンス

改正労働契約法 -定年延長法に盲点、契約社員に大チャンス を縮約した。

今年4月から改正労働契約法が施行される。対象は有期契約労働者。1年契約の繰り返し更新のケースなら、5回目の更新後に無期転換の権利が発生する。

ただ、5年ルールにより、企業が正社員を一生雇わなくてはいけなくなる可能性が指摘されている。

これには今年4月から施行される改正高年齢者雇用安定法が関係している。じつは5年ルールは、再雇用の有期契約にも適用される。定年後に再雇用され5年を超えて働けば、無期社員に返り咲くことができる。しかも復活社員は65歳以上で、60歳定年制が適用されない。

無期転換の権利発生前に、ぴったり5年で更新をやめればという考えは甘い。有期契約を繰り返し更新すると「更新期待権」と呼ばれる権利が発生し、雇い止めが無効と判断される場合がある。

労務問題に詳しい向井蘭弁護士は、こう解説する。

「再雇用契約は上限を65歳の誕生日までとして、通算5年を超えて再雇用契約を更新しないことを就業規則と契約書に明記したほうがいい。ただ、同じ契約なのに差をつけると、裁判で契約内容が反故にされることがあります」

また改正労働契約法では、5年経過後に無期転換しないことを条件に契約更新することも無効とされている。

「65歳以上も続けて雇用する場合、企業にできるのは、無期転換権を事実上買い取るか、就業規則に“第二定年”を定めておくことぐらいでしょう」

正直、(その人の人権を無視すれば)仕事の繁忙で自由に雇用したり雇い止めできると、雇用する側としてはありがたいのは確か。改正労働契約法が施行されることにより、これまでは(有期契約ではあるけど)ずっと更新し続けていた人を、更新期待権が発生する前(例えば3年位?)に雇い止めするケースも、いっぱい出てくるんじゃないかなと思う。

就業規則に「第二定年」を定めるというのも何だか本末転倒のような気がしてならない。

改正労働契約法って、本当に誰かのためになるんだろうか? ToBeはいいけど、運用が追いつかない無意味な法律になりそうな気がしてならない。


要約の話を要約してみる

複数のソースからひとつの要約をつくる技術ーことばのサーキット・トレーニング という記事を読んで、この記事自体を要約してみたらどうなるんだろうか気になったので、ちょっとやってみた。

縮約も気になるけど、とりあえずは要約から。

要約してみる

縮約の話をした 30日で達人級の実力がつく日本語トレーニング〈縮約〉はこうやる 読書猿Classic: between / beyond readers の続きとして、要約の話をする。

日常の実用文は要約もしくは要約を含んだ物である。要約の技術は書き言葉による情報伝達に不可欠で、今日から役立つばかりではなく、読み書きの基礎スキルのトレーニングにもなる。

母語に加え、外国語の読み書きにも総合訓練となる、要約づくりのトレーニングを紹介する。

より実践に近く、複数の文章を組み合わせて一つの要約を作る。

元ネタは英語のアカデミックライティングの教科書にあったものだが、同一トピックについて複数の文章が見つけやすいため、専門文献ではなく一般の百科事典を素材にしている。

なぜなら

  • 一記事が長すぎず、短過ぎない
  • 難易度が低い
  • ちゃんとした書き言葉

というビギナー向けの特徴を持っているから。また今ではネットを使って、簡単に複数の百科事典を引き合わせることができる。

(1) 同一トピックを扱った複数の文章を用意
(2) 読みながらキーワードに線を引く
(3) キーワードの重複を数える
(4) キーワードを使って文をつくる
(5) 構成を整える
(6) 原文を読み返しチェック

トレーニングに負荷を加える場合、キーワード拾い出しと文章作りの時間を空ける。

やってみた結果

元の記事はふらふらしている印象があって正直読みづらかったけど、要約をすることで言いたいことがスッキリ読み取れるようになった。

ただ、精読には役立つと思うけど、何かの能力開発に繋がるような気があまりしない。そういう用途には縮約の方が適しているのかもしれない。また何かの文章で試してみようと思う。