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曖昧な感覚は、「名前」を付けると具現化する

以前、漫画版の風の谷のナウシカを読んだ時に、名前を付けられると急に巨神兵の知恵のレベルが上がる、というシーンがありました。理由を明確に説明しているわけではないので、これを読んだときは理解できませんでしたが、「名前をつけたことによりレベルが上がる」ということが、最近理解できた気がします。

Wikipediaで名前 を調べてみると、

名前は識別するために、物や人などに付けられた言葉のことで、名前があることにより存在を認識できる

という旨のことが書かれていました。確かに名前があると、要するにそれが何かということが理解できるようになり、他人と共通認識を持て、またそれについて話し合うことが出来るようになります。

いま仕事で作るWebサイトで、開発する時の細かい仕様やプロセスなどの標準化を進めようとしています。これをxxxxの時のルール、yyyyの時のルール、といったように、個々を別々に呼称していると統一感が無いというか、それぞれ別々のものが無数にあるように感じます。ですが、それらにまとめた名前を付けることに成功すると、個々のルール全てを抽象化した概念の理解が進むように思います。

ネットの世界にはRFCという名前の、標準あるいは標準化したい事柄に対する提案文書があります。いま作ろうとしている標準化文書をどう共有していくか、どう書こうかといったことを何となく考えているうちに、文書群を xxx RFC(xxxは社名)と呼べば全てがしっくり来ることに気づきました。名前をつけることで、ぼんやりとした標準化文書(集)が急に形を持った、明確なもののように感じられるようになりました。

ナウシカの漫画の例のように、「それ」という代名詞で代用出来てしまうものに対して名前をつけても、抽象度が変わらないためあんまり有り難みがない気がしますが、そもそも一連の物語を総称して「風の谷のナウシカ」という名前が付いているわけです。「名前」という物を意識しはじめると、急に身の回りの、モノや現象に付いている名前が気になるようになりました。

「きもい」とか「うざい」といった女子高生発信の単語が一気にポピュラーになったのも、曖昧な感覚をうまく説明しきる言葉だったからなんでしょうね。